fc2ブログ

    法科大学院制度にしがみつく虚しさ

     西南学院大学法科大学院の今年度の入学者が、遂に前年を12人下回る3人にまで落ち込んだことが話題になっています。2004年開校時の実に17分の1です。同大学院の入学者は2007年の63人をピークに下降していましたが、それでもなんとか二桁をキープしていました。受験者数も回復することなく、今年度は41人と開校時の約9分の1でした。18人が合格していますが、8割以上の人が併願している他校に行ったか、進路を変更したということになります。

     法科大学院の入学者は、一部に下げ止まりもいわれてはいますが、立命館大学(前年比12人減) 、上智大学(同11人減) など、西南学院大学同様、昨年に比べて10人以上の下げ幅で入学者を減らしているところもあります。

     「私たちも一生懸命やっている」という法科大学院関係者の声も聞きますが、非常な虚しさを感じます。教育の質や合格率の向上に、この制度を選択させる「価値」を見出してもらうという努力が、「改革」と制度の位置どりの現実を認めないうえで行われている。そして、大学院の関係者に聞けば、実は彼らの多くもそれを重々分かっている、という現実があるようだからです。

     法曹、とりわけ弁護士資格の不人気が解消されない以上、志望者は返ってこない。その不人気を生み出したのが、激増政策による弁護士の過剰状態と経済的な激変、志望者からみれば経済的な妙味の減退。前記激増政策と一体の、法曹量産のための制度として作られた法科大学院が、この現実と運命を共にするのは当然といえば当然のことです。

     もはやどうみても、法科大学院は、志望者がこの状態の弁護士になるために、時間的経済的リスクをとって望むプロセスではないのです。教育の質を上げても、仮に合格率が上がっても、志望者にとっての最終目的や希望と合致しない、合致できないプロセスは選択されるでしょうか。  

     今年の予備試験出願者数が昨年を411人上回る1万3178人と過去最高を更新したという現実は、法曹界の現実が強制プロセスがなければ、より狭き門でも、まだかろうしでこれだけ選択される余地がある、ということを示している、法科大学院制度にとっては皮肉な結果とみるべきです。これを「抜け道」だといって、塞いだところで、本道が選択されるとみるのもまた、非常に虚しいといわなければなりません。彼らを追い詰めるような、本道強制化は、さらに法曹界の人材枯渇を招いて終わるだけです。

     「理念は正しい」「教育の質を上げれば選択される」ということを本気でいうのであれば、あるいは経済的時間的負担さえなければ、まだ、法曹にチャレンジしようと考えている彼らのために、強制化を外しても選択されるプロセスを目指すべき、といえます。プロセスを選択制にして、「一発試験」のコースを残せば旧試と変わらない(現実的には選択されない脅威という本音をはらんでいますが)という論理にしがみつくことも、この現実からはもはや法曹の人材確保につながる話では完全になくなっているのです。

     奇妙に思えるのは、弁護士会のなかの法科大学院擁護派の方々です。弁護士の状況が改善されない限り、根本的には志望者は返って来ないということ、さらにいえば、法科大学院本道強制化の継続は、さらに弁護士界自身の人材獲得のカセになることを、一番分かっていておかしくない弁護士という立場にありながら、そうした視点がみてとれない。予備試験への視線も含めて、ひたすら大学関係者と同様の制度存続論にしかみえないところです。

     有り体にいってしまえば、本道主義にしがみつく法科大学院関係者も、弁護士内擁護派も、結局、「改革」の現実を認められない、見ようとしないだけなのではないか、と思えてきます。法科大学院制度にしてもこの状態で志望者は返ってくる、弁護士増員の結果にしても、弁護士の需要はまだあるとか、経済的にやれないことはないとか、やりがいをアピールすれば魅力を分かってくれるはず、とか。要は「なんとかなる」と考えたいだけ、のようにすらみえてくるのです。

     法科大学院は、経営という目を背けられない現実を突き付けられることで、否応なく退場していく、という運命が待っています。どこかで決断しなけばならなくなる大学は、これからも出てくるでしょう。それで収まるべきとこに収まっていくという人もいます。しかし、これらの「改革」の結果を直視できないために費やされた時間、あるいはそのための労力や犠牲は、後年、この国の法曹養成にとって、どういう「価値」があったと評価されることになるのでしょうか。


    「予備試験」のあり方をめぐる議論についてご意見をお寄せ下さい。司法ウオッチ「司法ご意見板」http://shihouwatch.com/archives/5852

    司法改革に疑問を持っている人々ための無料メールマガジン「どうなの司法改革通信」配信中!無料読者登録よろしくお願いします。http://www.mag2.com/m/0001296634.html

    にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
    にほんブログ村

    にほんブログ村 その他生活ブログへ
    にほんブログ村



    人気ブログランキングへ

    スポンサーサイト



    テーマ : 資格試験
    ジャンル : 就職・お仕事

       スポンサーリンク



    コメントの投稿

    非公開コメント

    ロースクール制度について再考しましょう

    ロー制度って、入学進級卒業の単位認定や果てはお仕事の紹介まで、女子そ!も可愛い子が顕著に有利だね。
    関係迫られた、ほのめかされた、ヤったなんて話はザラにある。
    教授にしたら、カワイくて文句言わない子とヤれる上、地位も安泰なので、いうことのない制度だよね。
    無くならないはずだ。

    No title

    中央大学の崩壊大学院が入学者を3分の2に減らしたと思えば、今度は明治大学が定員を40人にした。定員を多くしたところで競争率2倍の要件を満たすこともできない。
    市場から見放された崩壊大学院
    東大だって、本来の東大からは見放され、学歴ロンダリングに使われているだけ
    本体の法学部の進学率すら激減
    法学部なんてもともとオールマイティといえば聞こえはいいが、所詮競争社会において個性にならない。
    弁護士という看板職業があったから難関でも法学部を目指す人が居たのに
    弁護士焼け野原にして自分たちだけは生き残れると考えたおつむの悪い人たちは今頃こんなはずじゃなかった?
    「法科大学院のような失敗」

    No title

    絶対に採算取れない仕事なのに、無茶苦茶な解釈して利益を生み出そうとするアホすらいるからなあ・・・
    もちろんこんなのが成功するわけないし、事件は無駄に荒れるだけ。でも弁護士は「依頼人に頼まれただけ」が免罪符になる。
    こんなのに絡まれたらやってられっか!チェンジ機能よこせ!って本気で思ったよ。

    No title

    なんだか改革反対派の本音が出てきたね。
    試験崇拝・既得権擁護の連中がロー出身者との競争で淘汰されれば、まさしく改革の成果があがったというものだ。

    いまや五大事務所とは、庶民の味方であるアディーレ、ベリーベスト、サリュ、ALG&associates、アトムだろ。彼らこそ、次世代の旗手だし、これからの若手が目指す弁護士像だと思うよ。
    日弁連だって業務拡大と言ってるじゃん。
    あと、採算性のない仕事は徹底して断る。当然だよ。病院だってそうしてる。採算取れないところに自前で病院建てないよ。弁護士もそうあるべき。
    公益などとカッコつけたい奴は勝手にすればいいが、どうせそんなの役にも立ってなければ、感謝もされてないよ。自己満足に過ぎない。
    そんな倒錯した特殊な価値観を人に押し付けるな。

    いまやローって、田舎の役所すら入れてもらえず、好景気でゆるゆるの民間にも入れないやつしかいないんじゃないの?
    怖いよね。アホばっかりになってしまう。
    アホでは務まらない仕事だと思うが、アホみたいな報酬しか出さないからアホしか来なくなるのは当然。
    紛争も、混乱するだろうな。そしてますます弁護士の信頼がなくなる。
    安易にアホでも受かる試験にして激増させ、法テラスで価格を暴落させ、敷居下げるなどと言ってアホクレーマーの事件を拾って社会を混乱に招いてるよねサヨクって。
    そういうクレーマーって弁護士が相手にしなかったので、封印されてたんだよね。
    クレーマーがすぐ訴えるなどとわめき散らして、企業は余計な労務管理のために萎縮。サヨベンのやってることって社会秩序の破壊活動ではないかな?
    しかもそれを、落とし所を心得る能力のないアホがやってるから始末が悪い。まさにナントカに刃物だよ。
    こういう社会を求めたのが、司法改革。そりゃ社会から信頼を失うよ。

    No title

    法科大学院が失敗だということが公式に表明されたようです(笑)

    No title

    五大事務所とやらもそんなに売り上げ激減してるんでしょうか?
    所属弁護士の人数はともかく、売り上げは公表してませんよね。上場企業じゃないから。
    素人にも劣るレベルの能無し弁護士が溢れることで、本当にその分野の経験のある弁護士に依頼が集中して、一部の弁護士とその事務所だけがベラボーに儲けてる、経団連あたりが公然と企んだ企業法務の買い叩きなんか、正反対の結果になってるという話も聞きます。

    事務所の離合集散とか、そういう情報はありませんか?

    No title

    マトモな奴は弁護士を信用しないので需要激減
    でもマトモじゃない奴にはまだ需要がある
    だがそんな奴ならマトモな弁護士は基本断る
    よってマトモじゃない弁護士が引き受ける
    事件の結果は言うまでもない

    このループはいつになったら抜け出せるのか

    No title

    誰でも主観的に頑張れば受かる試験になってしまった
    →委任する甲斐がないor自分でやった方がまし

    なんか裁判官もダメっぽい
    →泣き寝入り増加

    両者の相乗効果
    →訴訟件数激減&本人訴訟率上昇

    未だに法テラスと権利擁護事業を拡大したい、司法制度改革推進派の大阪の弁護士達がいるが、あれはなんなのか。

    法テラスや権利擁護事業がむちゃくちゃなダンピングをし続けてるけど、訴訟件数、減り続けてるよ。

    問題の所在は「敷居が高い」というところにはないし、そもそも誤用だし。残念ながら、多くの弁護士の知的水準がそういうところで透けて見えてしまい、潜在的な需要をつぶしている。

    だいたい、弁護士は、消費者運動家のたわごとを相手にしすぎ。
    昭和30年代~50年代、多くの消費者団体は、生産者に対して、とにかく安くしろ安くしろの一点張り。マスコミもこれに悪乗りした。それが、生産者がむちゃくちゃな価格競争で次々に廃業した後、安かろう悪かろうの危険な商品が出回るようになると、一転して、安心安全を、と言い出した。

    今更、遅い。遅すぎる。今や、安心安全な商品は、かつてよりもはるかに高い値段をつけられており、購入できる人も限られている。結局、多くの消費者団体は、二極化を促進しただけだった(日本消費者連盟や暮らしの手帳は、かつてはまじめにコストをかけて商品テストをしていたけれど・・・。最近は、consumer reportのウェブサイトか、雑誌のLDKの方が役に立つ。)。

    司法サービスも、同じことになるんだろうね。

    No title

    合格者数云々とは関係なく、ロースクール制度は廃止すべき。

    金で司法試験受験資格を購入する制度は著しく正義に反する。

    ロー入試や単位修得には恣意が入り込む。青柳なんて氷山の一角。

    地方在住者の職業選択の自由を不当に制約する。

    法学部があるのにロースクールがあるのは日本だけ。

    No title

    権力は、利権となり、腐敗する。腐敗し混乱した法科大学院には、もはや金も人材も注ぎ込んではいけない。

    司法・検察・警察の腐敗と混乱が進行した例。ベネズエラの惨状。
    https://venezuelainjapanese.com/2017/04/03/autogolpe/

    No title

    なんか必死なのがいるがロー弁君なのか?

    No title

    >最近の法科大学院卒の若手弁護士でまずいのは、能力はもちろんのこと、社会人としての常識問題に欠ける人が頻繁に目につくこと。最近も、顎が落ちるような場面に出くわした。裁判官が入廷してきても、起立・礼すらしないで、座りっぱなし、など。結果はお察しの通り。

    馬鹿馬鹿しい……そんなら自分だって、老害弁が裁判官が入廷してきても、起立~なんてのいくらでも見たことあるぞ。
    (お体が辛かったのかも知れないのでそういうことの是非については言わないが)
    世代間対立に持ち込みたい人は何と戦いたいの?

    >そこまで時計の針を戻す必要はなく、旧試験時代に戻すのがよろしかろう。

    だから旧試験時代に戻したって「今の法曹」の危機に対しては何の効果もないんだって。
    寧ろ旧試験時代バンザイの人達は、声高に「ロー世代はアホ!依頼するなら我々超難関司法試験時代を潜り抜けた我々に!」って言っていればいいさ。それで効果があると思うんなら。

    No title

    利権は法科大学院だけではなく、
    「うちは刑事弁護頑張ってますから」
    というのが言い訳になるとでも思っているのか、法テラスの幹部(法テラス事件は受任しない)やら、月一回の会議で月額ギャラ24万8000円(ウィキによる情報)の大田区教育委員会の委員とか、利権を確保している司法制度改革推進派の弁護士事務所にも問題あり。

    No title

    入学者わずか千数百人。それも精鋭ではなく、どの大学院もほぼ全入。それですら集まらず金まで出してやってきてもらう状態。ようするに入学者の平均がエフランク大学の学生と同水準の意欲、能力。その千数百人から毎年千数百人の合格者をだす。笑。もはや業界自体がギャグ漫画状態。合格後も平均が底辺リーマン以下の将来。全て終わったんだよ。日本国より一足早く。爆笑。

    No title

    今は、普通の人でもある程度の努力(しかも主観的な努力、第三者から見れば激甘)をすれば受かる試験になってしまっているね。

    これでは依頼する価値がない。

    どおりで、第一審で双方弁護士代理という事件が全体の5%強程度と低迷するようになってしまったわけで。
    http://www.courts.go.jp/app/files/toukei/504/008504.pdf

    これが、国民の、司法制度改革に対する評価だろう。やはり、飛行機に乗るならエリートパイロットが必要だし(そうでなければマジで墜落して命を落とす)、弁護士に依頼するときも能力の担保が欲しい(そうでなければ、負ける。相手方に賞もないのがついたときは、こちらには有利)。

    最近の法科大学院卒の若手弁護士でまずいのは、能力はもちろんのこと、社会人としての常識問題に欠ける人が頻繁に目につくこと。最近も、顎が落ちるような場面に出くわした。裁判官が入廷してきても、起立・礼すらしないで、座りっぱなし、など。結果はお察しの通り。

    なるほど、こういうのが回りまわって、最高裁も法科大学院に対する人材派遣停止のさらなる拡大を検討中なわけだ、と、納得した。

    これを1500人維持のためにさらに簡単な試験にしたら、三百代言が跋扈する時代に戻る(すでに戻りつつある)。そこまで時計の針を戻す必要はなく、旧試験時代に戻すのがよろしかろう。

    No title

    下のご意見に同じ。支離滅裂になってきてるね。
    〉一定の水準いないどころか,信じられないレベルのバカでも通っているから問題なんだよ。

    ならもう、普通のビジネス資格にしたらいいんじゃないですか。
    自分は(新)司法試験は普通の人が受かるような生易しい試験じゃないと思うけれども、弁護士がそう言うんならそうなんだろう。
    なら、普通のビジネス資格にして上位はともかく下位については弁護士レベルA、B、Cで区分していくべき。
    なお、他の士業は自動的に弁理士・税理士は特A、司法書士は弁護士レベルA、行政書士は弁護士レベルB、社会保険労務士は弁護士レベルC……てな感じ。

    No title

    〉合格者が多すぎなんだよ。
    〉一定の水準いないどころか,信じられないレベルのバカでも通っているから問題なんだよ。
    〉これでは資格試験の意味が無いんだよ。
    〉事務所で採用試験をするなんて世も末なんだよ。

    支離滅裂だね。
    資格と採用が結びつかないのは当たり前のことだ。
    それに、バカだというロー組に競争で敗れて廃業したり非行に走ってるのは旧試験組では?
    要は、既得権を侵されたくないから合格者を増やすなってことでしょ。

    No title

    だからロースクールの強制を廃止にすればいいんだよ
    ロースクールは自由選択制にすればいいんだよ。
    役に立つと思っている行きたい人だけが行けばいいんだよ。
    金の無駄だと思っている人に強制する必要なんてないんだよ。
    司法試験の受験資格を昔に戻せばいいだけなんだよ。

    >資格試験は一定水準に達すれば何人でも合格させるものだ。
    >合格定員がある時点でおかしいんだよ。

    そのとおりだよ。
    合格者が多すぎなんだよ。
    一定の水準いないどころか,信じられないレベルのバカでも通っているから問題なんだよ。
    これでは資格試験の意味が無いんだよ。
    事務所で採用試験をするなんて世も末なんだよ。
    一定の合格順位未満の司法修習生には就職先がないなんてのはバカでも合格させてることを業界人は皆知ってるからなんだよ。
    合格者数を増やしたところで,就職先がないのは一緒なんだよ。
    そんなバカと一緒にされるのは困るんだよ。
    だからロー弁と揶揄されるんだよ。

    〉司法試験は科挙並みに難しい試験であり、司法試験合格者は一律に尊敬されたよ。
    〉日本最難関、下手すると世界最難関の厳しい試験なんだから、

    こういう度し難いエリート主義が過去のものになったなら、それだけで司法改革の成果があったと思うよ。
    法律家は普通の市民であり、司法試験はただの資格試験で十分だ。

    No title

    司法試験は科挙並みに難しい試験であり、司法試験合格者は一律に尊敬されたよ、丙案導入以前は。当たり前のこととして、合格者の法律の基礎知識が問題視されることもなかった。

    「落ちた方にはお気の毒だったけれども、日本最難関、下手すると世界最難関の厳しい試験なんだから、それはそれで仕方ないよね。よく頑張ったけど残念だったね。てかあれ、絶対、普通の人間には合格不可能でしょ。」
    と、社会の方でも不合格者を今よりもはるかに寛容に受け止めていた。

    不合格者が転身(転職活動)する際には、たとえば択一合格者は法務部に就職しやすいとか、アメリカのJD advantageみたいなポジションがあった。そのため、法科大学院卒業生で司法試験不合格者よりも、就職状況はよかった。

    これに対して、法科大学院卒業生が司法試験不合格の場合、
    「え~、新試すら受からないの?」
    と馬鹿にされてしまい、就職活動はかなり厳しくなる。そのため、三回受ける前に、公務員試験や民間企業への就職活動に転身する人も多い。

    学費が半端なく高額なうえ、受験資格取得までに年数もかかり、さらには司法試験に失敗した場合の人生への破壊的影響が大きすぎる。しかも、合格者間の格差もあり、予備試験合格者の方が就職状況がいい。そんな日本の法科大学院は、全くもって、若者にとって、リスクが高すぎる。

    ところで、50期台半ばで早々に弁護士から脱落してサラリーマンに転職した人達は、3回以内合格者が多い。50期台半ばで、提携弁護士問題ゆえに懲戒処分されるのもこの手の輩。やはり、資格試験である以上、フェアに、成績順で合格させないと。

    当たり前のことですが、
    「元に戻せ」
    と主張する先生方の中で、丙案復活を言う人は、皆無ですよ。

    ちなみに、最近の若い人の中には、丙案を知らない人もいますね。先日、事務所に来た、弁護士ドットコムの営業マンも、丙案のことを知りませんでした。

    No title

    〉どこの誰が受験しようが、年齢も出自も問われない。問われるのは、最低限の知識やその応用能力がついているか否か、それだけ。恣意的な優遇や冷遇は採点者がやりたくても不可能な仕組み。資格試験として理想的じゃありませんか。どこがおかしいの?

    へ、丙案貴族……まさか知らないとは言わないよね?
    丙案貴族あたりから司法試験はおかしくなってるし、だいたいそれ以前からも司法試験は資本試験と言われてきた。

    >資格試験は一定水準に達すれば何人でも合格させるものだ。
    >合格定員がある時点でおかしいんだよ。

    これには同意。

    〉どこの誰が受験しようが、年齢も出自も問われない。問われるのは、最低限の知識やその応用能力がついているか否か、それだけ。恣意的な優遇や冷遇は採点者がやりたくても不可能な仕組み。資格試験として理想的じゃありませんか。どこがおかしいの?

    そういうのを「科挙の思想」という。
    前近代の官吏登用試験だよ。
    資格試験は一定水準に達すれば何人でも合格させるものだ。
    合格定員がある時点でおかしいんだよ。

    No title

    どこの誰が受験しようが、年齢も出自も問われない。問われるのは、最低限の知識やその応用能力がついているか否か、それだけ。恣意的な優遇や冷遇は採点者がやりたくても不可能な仕組み。資格試験として理想的じゃありませんか。どこがおかしいの?

    学閥や門閥の力で、恣意的に後継者を決めたい。苦労せずに、簡単に、確実に、というコネ根性に凝り固まってる連中には憎くて憎くてたまらなかったんでしょうけど。

    「試験をやって、合格者を、採用する」「優秀者を採用するためには、門戸を広くし、裾野を広くして頂点を高くする」これがたいていの人が考える試験制度ですが、「採りたい者を試験前に決めて、試験は極力形骸化させて合格させ、採用する」「そのためには試験の遥か前に業務説明会とかインターンとか称して接触し、採用を決める」「だからコネなしは肝心の試験をいくら頑張ろうが上位合格しようが無駄で、ひたすらコネ作りに明け暮れなければならない」「採用が内定するのは本試験の合格発表の前で、落ちてたら取り消しになるだけ」こういう制度が私企業ならまだしも国家資格や公務員の採用にまで常態化したら、そんな国は衰退しないほうがおかしい。

    No title

    >実際、旧司法試験合格に10年かかった(が合格している)と言う話は聞くが、敗残組の話は聞かないだろ?(宅浪でというブログの人物は聞いたことがあるが)都市伝説くさい。

    旧試験時代の多いときは受験者が3,4万人に達していた。
    新規参入者は年に6000人程度、そのうち長期継続受験者は3000人程度だろう。それが何度も受けるから滞留して3,4万人になる。
    これに対し、合格者数は年500人時代が長く続いて、徐々に増えて1500人が最高だから、どう計算しても合格しないで断念した敗残組が多数だよ。
    司法改革以前は合格者の平均受験年数5,6年、平均年齢28~29歳とか言われたものだ。
    こんなのが資格試験として望ましい姿であるわけがない。

    No title

    >「改革」の結果を直視できないために費やされた時間、あるいはそのための労力や犠牲は、後年、この国の法曹養成にとって、どういう「価値」があったと評価されることになるのでしょうか。

    そんなん「なかったこと(いなかったこと)」になるに決まっておりますやん。
    確かローを卒業してその後(法曹にならず?なれず?)の大半については把握できないってなっていたはずだし。

    >5年も10年も受験して受からなかった圧倒的多数の敗残組の声も聞いたらいい。

    実際、旧司法試験合格に10年かかった(が合格している)と言う話は聞くが、敗残組の話は聞かないだろ?(宅浪でというブログの人物は聞いたことがあるが)都市伝説くさい。
    法科大学院は、この5年以内という条件だけは撤廃すべきだと思うね。せめて法科大学院卒業者は永久に受験資格があるとでもしないと報われないだろう。

    No title

    Fランク大学 
    法科大学院
    薬学部
    看護学部
    獣医学部
    医学部
    危機管理学部w

    学生を食物にする浅ましい学校屋の跋扈がすさまじいな
    学生なんてどうでもいい 業界や需要なんてくそくらえだ
    学生がローン破産 上等だぜ!

    この中では医学部は皆保険制度のおかげで相対上位だが早晩
    没落だろうな 

    弁護士の市場価値の垂直暴落は凄まじかったが リーマンショックなんて
    かわいいほどの暴落ぶりだよ 法科大学院利権馬鹿どものせいで

    No title

    安倍のお友達の加計学園の獣医学部の問題で、学園の利権しか考えない
    利権屋が跋扈する構造が嫌というほどに可視化されましたな。

    獣医学部新設もただひたすらお友達の利権・金儲けのため、天下りポストも
    つくってやって補助金がっぽり入って安倍と加計はウィンウィンの関係なわけだ。
    需要は捏造。製薬に携わる獣医がいるとか云々 それって獣医師資格がいるのか?と異論がでるあたりも法科大学院の利権とそっくり。図書館でも弁護士とかいったアホウもいましたな。

    あの麻生ですら、法科大学院という不幸な制度がある、関わった学生も不幸に
    する、よくよく考えなければならないという、麻生らしくもない正論を安倍に吐いて
    いましたな。結局安倍が暴走して認可してしまったが。

    利権屋にとって需要とか学生の将来とか補助金の無駄遣いとかどうでもいい
    天下りのポストがおいしいか、学園が儲かるか、ただひたすらにそれだけなのだ

    ここに書き込んでいる推進派も骨の髄まで腐ってるからな 浅ましい限りだ

    No title

    いいこと言ってる。法科大学院制度だけじゃなかったんだな、文科省がやらかしてしまった壮大な社会実験失敗例は・・・。
    http://www3.plala.or.jp/atropine/hensa.html
    「薬剤師の質と偏差値は必ずしもリンクするものではないと考えるが、あまりにも偏差値が下がりすぎ。
    一度、薬学部の設置を許可してしまうと、取り消すのは困難である。

    お国からの薬剤師供給過多のデータがでているのに、新設を許可するなんて、お国もしっかりと需要と供給をわかってやってもらいたいものです。

    質の悪い薬剤師を排出するということを肝に銘じてほしいし,その薬剤師は,世の中の患者の顔になることをもっと考えて頂きたいものである.」

    No title

    third party neutralが日本に導入されれば、円満・迅速な紛争解決が推進される。親族間の紛争や過疎地域などが代表例だが、確実に日本の実情に合う。弁護士と国民の双方にとって、win-winの制度である。ところが一向に検討されない。ADRの廃止と天下りポストの削減を恐れる人がいるのだろうか。

    法科大学院は存在するので利権も分かりやすいが、不自然に導入されない制度も検討すると、司法制度改革が徹頭徹尾利権まみれ、ということが、浮き彫りになる。

    ちなみに、薬学部でも法科大学院同様の問題が発生しております・・・。
    「自分の学校さえよければ,自分の,自身の職さえあれば,生徒の事,学校の事,薬剤師業界や医療業界についてはどうでもいいと思っている学校は早く滅びてほしいものだし,閉校すべきだと思う.」
    http://www3.plala.or.jp/atropine/hensa.html

    No title

    >医学部の定員は管理されているから、
    >ずっと昔から医者が足りないと言われ続けている状況は変わらないし、
    >医者が高所得を得られる職業であることも変わらないのだろうね。
    >この点をよくよく見習えば、法科大学院の入学希望者は増えるかもね。

    医学部もこれからは斜陽。明らかに現在の定員では過剰になると言われているし
    保険制度の破綻と運命を共にすることになるだろう。

    そして、その医療業界の足元にすら及ばないのが法曹界。そもそも需要がなく、
    保険制度もない、一般国民はますます貧困化、日本の没落。
    それでいて法科大学院利権のために資格だけ濫発、粗製濫造。
    グローバル時代に、日本の裁判所でしか通用しない資格。バカ高い
    会費、プライドだけ高いおバカな大量の会員。

    よほどの低脳しか目指さない、目指してはいけない、それが現在の法曹界
    とりわけ弁護士業界。

    No title

    >法科大学院を批判してる人は、
    >旧試験時代がよかったと本当に思ってるのかね。
    法科大学院ができて以降よりも旧試験時代の方がかなりましではある。

    >まあ、合格して既得権に安住してる人はそうかもしれないが、
    >5年も10年も受験して受からなかった
    >圧倒的多数の敗残組の声も聞いたらいい。
    それだけ受験して受からない程度の能力の人間を法曹にするべきではない。
    競争の結果能力が足らず希望の職につくことができないなんてことは、
    世の中で当たり前に起こっていることだろう。
    能力不足でも希望の職につくことができる社会が望ましいとでも???

    >ペーパーテストだけで選抜するって思想自体が時代錯誤も甚だしい。
    ペーパーテストすらまともにできない人間でも
    受かってしまうよりはよほどましだろう。

    >法科大学院がうまくいっていないのは、
    >当初の段階で合格率が目標の7~8割を維持できるように
    >入学定員を管理しなかったことが最大の要因だ。
    >その点、医学部の定員はきちんと管理されている。
    医学部の定員は管理されているから、
    ずっと昔から医者が足りないと言われ続けている状況は変わらないし、
    医者が高所得を得られる職業であることも変わらないのだろうね。
    この点をよくよく見習えば、法科大学院の入学希望者は増えるかもね。

    >司法試験はもっと軽いものでいいし、
    >司法修習は全員が受ける必要はないよ。
    司法試験程度がまともに解けないレベルで法曹になってはいかんと思うし、
    法科大学院でまともな実務教育ができない以上、
    司法修習なしで法曹資格を与えるわけにもいかんだろうよ。

    No title

    >法科大学院を批判してる人は、旧試験時代がよかったと本当に思ってるのかね。

    はい

    >まあ、合格して既得権に安住してる人はそうかもしれないが、5年も10年も受験して受からなかった圧倒的多数の敗残組の声も聞いたらいい。

    既得権って何ですか?
    法科大学院を設置することで天下り先を確保しようとした文科省と法科大学院設置で裏金もらった一部の弁護士のことですか?


    >ペーパーテストだけで選抜するって思想自体が時代錯誤も甚だしい。

    ペーパーテストすら通貨できない負け犬の遠吠えでしょうか?

    >法科大学院がうまくいっていないのは、当初の段階で合格率が目標の7~8割を維持できるように入学定員を管理しなかったことが最大の要因だ。


    いまだに3000人をとか言っている脳内お花畑のお方の戯言ですかね?
    出願者が2000人を切る司法試験でどうやって3000人を確保しろと?
    ロー卒に全員「法曹有資格者」を与えて司法改革マンセー事務所で採用したらいいじゃないですか。どうせ弁護士の資格も不要な仕事しかしないんだから

    >の点、医学部の定員はきちんと管理されている。
    あと、法科大学院は文科省、司法試験は法務省、司法修習は最高裁という縦割り構造も制度改革の柔軟性を阻害する大きな原因だな。

    だから、文科省いらないんだよ。崩壊大学院が不要だと自分で書いていて気付かないのかな?


    >司法試験はもっと軽いものでいいし、司法修習は全員が受ける必要はないよ。

    今でも司法修習は全員が受けていないよ。一部給費制になったので少しは増えるかもしれないけど。
    懲役3年罰金1000万円の効果は大きいよね

    No title

    東大法学部の底点

    2016 39.2点 2015 52.6点 2014年 51.3点だ

    ここ4年間で3回が定員割れ もはや文一生すら法学部を忌避するようになった
    ということ。佐川のようなクズを見せられてますます官僚・法曹人気は低下だろうよ。

    No title

    >司法試験はもっと軽いものでいいし、司法修習は全員が受ける必要はないよ。

    既得権にしがみつくダニ乙。

    お前のようなダニが壊してしまった。もはや法科大学院云々とか、試験制度
    云々の話は与太話。滑稽でしかない。こんなくだらない業界に人が戻るはずがない。

    法科大学院制度の失敗で、法学部の大学教授どもが如何に無能でエゴの塊
    かということがよく分かってしまった。本体の法学部でさえ人が集まらなくなり
    東大法学部の進振りなど全学で最低水準の点数だ。

    この期におよんで、まだ法科大学院擁護、頭にうじがわいているとしか
    思えない野郎だw

    No title

    法科大学院を批判してる人は、旧試験時代がよかったと本当に思ってるのかね。
    まあ、合格して既得権に安住してる人はそうかもしれないが、5年も10年も受験して受からなかった圧倒的多数の敗残組の声も聞いたらいい。
    ペーパーテストだけで選抜するって思想自体が時代錯誤も甚だしい。

    法科大学院がうまくいっていないのは、当初の段階で合格率が目標の7~8割を維持できるように入学定員を管理しなかったことが最大の要因だ。
    その点、医学部の定員はきちんと管理されている。
    あと、法科大学院は文科省、司法試験は法務省、司法修習は最高裁という縦割り構造も制度改革の柔軟性を阻害する大きな原因だな。
    司法試験はもっと軽いものでいいし、司法修習は全員が受ける必要はないよ。

    No title

    >未だに法科大学院をサポートする弁護士も、どうかしています。
    とはいえ
    ①後進のために全力でできる限りのサポートをしたいと思って教員になったりなんかのサポートを実際にしている弁護士
    もいないわけではないから。残念だけど大半が
    ②法科大学院から教授職や名誉職など頂いて美味しい思いをしたためサポートから手を引けない

    ③わしは本当は(司法改革など)やりとうなかった、と掌返しをしているからねえ……。

    >人として完全に間違った行動です。
    人として間違っているかが問題ではない。自分がハッピーリタイアできるかどうかが問題なのだ。

    No title

    受験戦争の為に若者らしい夢を諦め、親子共々で経済的・時間的・労力的巨額の負担をして受験戦争を勝ち抜き、合格した大学に巨額の入学金・学費を納入し、学債を半ば強制的に購入させられ、出口である就職に関しては知ったことか、給費制反対、では、親子共々たまったものではありません。

    未だに法科大学院をサポートする弁護士も、どうかしています。ブラック体質(有給も残業手当も福利厚生も厚生年金もない)・性差別・コネ・既得権益が蔓延している業界であることを熟知し、しかもこれらの業界の弊害を増長するばかりの法科大学院制度に関わり続けるのは、人として完全に間違った行動です。

    若者を、徹頭徹尾、搾取対象としている法科大学院制度に、未来を与えてはいけません。

    No title

    5年以内という制度の非合理性
    GW直後で仕事が溜まって忙しい時期の平日に2〜3連休取らないと受験すら出来ない非効率性
    一発合格出来ればいいけど、進路として選択肢を選ぶ段階ではリスクとしてしか見えないわけだし

    No title

    大学も一緒に沈んで欲しいものです。
    法曹業界を焼け野原にした壮大な社会実験で、失敗したから次、
    ではなくて、失敗のツケを自らも成仏することで払うことが同じ過ちを繰り返さない唯一の方法です。
    プロフィール

    河野真樹

    Author:河野真樹
    司法ジャーナリスト。法律家向け専門紙「週刊法律新聞」の記者・編集長として約30年間活動。コラム「飛耳長目」執筆。2010年7月末で独立。司法の真の姿を伝えることを目指すとともに、司法に関する開かれた発言の場を提供する、投稿・言論サイト「司法ウオッチ」主宰。http://www.shihouwatch.com/
    妻・一女一男とともに神奈川県鎌倉市在住。

    旧ブログタイトル「元『法律新聞』編集長の弁護士観察日記」


    河野真樹
    またまたお陰さまで第3弾!「司法改革の失敗と弁護士~弁護士観察日記Part3」
    河野真樹
    お陰さまで第2弾!「破綻する法科大学院と弁護士~弁護士観察日記Part2」
    河野真樹
    「大増員時代の弁護士~弁護士観察日記Part1」

    お買い求めは全国書店もしくは共栄書房へ。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR